2015年4月13日 (仮訳)ブラジル、サンパウロ州産のノルスチクチン酸を含むクロボシゴケ属地衣の新種および新産種 Jungbluth, P., Marcelli, MP. & Kalb, K., 2011. A new species and a new record of Pyxine (Physciaceae) with norstictic acid from São Paulo State, Brazil. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2011/00000115/00000001/art00050 [Accessed April 13, 2015]. 【R3-01731】2015/04/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、サンパウロ州で採集された、髄層にノルスチクチン酸を含むクロボシゴケ属地衣を検討し、Pyxine jolyanaとして新種記載した。 また、同じくノルスチクチン酸を含み、オーストラリア、ハワイ、日本、台湾から知られていたP. fallaxを、新熱帯における新産種として報告した。 ノルスチクチン酸を含む全世界のクロボシゴケ属地衣の検索表を掲載した。 Brazil, São Paulo State, Municipality of Peruíbe, Reserva Ecológica Juréia-Itatins, Núcleo Guarauzinho (新種) Pyxine jolyana Jungbluth, Kalb & Marcelli 語源…Carlos Alfredo Joly博士に献名 【よく似た種との区別】 Pyxine albovirens 形態的に類似している 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含まない Pyxine caesiopruinosa 形態的に類似している 上皮層に結晶を含む 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含まない Pyxine fallax ブラジルに分布する 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なりブラジルだけでなくオーストラリア、ハワイ、日本、台湾にも分布する 本種と異なり上皮層がK陰性ではなくK+黄色 本種と異なりUV+黄色ではなくUV陰性 本種と異なり皮層にアトラノリンを含む 本種と異なり地衣成分としてリケキサントンを含まない Pyxine retirugella 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なり上皮層がK陰性ではなくK+黄色 本種と異なり上皮層がUV+黄色ではなくUV陰性 本種と異なり皮層にアトラノリンを含む 本種と異なり地衣成分としてリケキサントンを含まない (新熱帯、南米、ブラジル新産種) Pyxine fallax (Zahlbr.) Kalb 【よく似た種との区別】 Pyxine jolyana ブラジルに分布する 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なりオーストラリア、ハワイ、日本、台湾における分布が知られていない 本種と異なり上皮層がK陰性ではなくK+黄色 本種と異なり上皮層がUV+黄色ではなくUV陰性 本種と異なり皮層にアトラノリンを含む 本種と異なり地衣成分としてリケキサントンを含まない Pyxine copelandii 粉芽塊が隆起しほぼ有柄となる 裂芽を欠く 上皮層がK+黄色 上皮層がUV陰性 地衣成分としてアトラノリンを含む 本種ほど上皮層が顕著な斑点状ではなく疎らな斑点状 本種より子嚢胞子が長い 本種と薄層クロマトグラフィーにおける”triterpene array”が異なる Pyxine retirugella 髄層が白色 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なり”polysidiangia”を有する Pyxine profallax 髄層が白色 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なり粉芽を有さない Pyxine asiatica 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含まない